()嬴政は、函谷関攻防戦で自らの才を証明してみせ、ま()もなく行われる成人の儀式「加()冠の儀」におい()て、国内外に向け自らが「第31代秦王」であることを宣言し、国の実権を取り戻すこと()を誓()う。しかし、中華全土を巻()き込んだ戦いは、攻め込ま()れた秦()国も、合従軍に参加した国々にも大きな爪痕を残した。
秦国では、混乱に乗じた内乱を目論む者()が現れる。さらには呂不韋が自身の野望達成のための最終段階へと動き出す。
国家存亡の危機を乗り越えた秦国に、新たな波乱の兆しが見え始めて()い()た――。
Copyright © 2009-2025